南伊豆町で新種の桜「はるか」植樹式

荒木 洋二

■「はるか」の苗木10本が寄贈される

 2月26日、静岡県・南伊豆町。青野川ふるさと公園で、小雨が降るなか、新種の桜「はるか」の植樹式が執り行われた。関係者が全員そろったところで、定刻より少し早めに式典が始まった。NHK、静岡放送、テレビ静岡、地元テレビKTV、読売新聞、毎日新聞、伊豆新聞の取材が入った。PR会社の当社は、植樹先の選定から、報道関係者の取材誘致、当日の報道受付などまで、仕事として担った。


 fukushimaさくらプロジェクトの協賛企業・NTTファイナンスから、南伊豆町に10本の苗木が届いたのは、前週の21日(右写真)。fukushimaさくらプロジェクトとは、東日本大震災復興のシンボルとして福島で育てられた新種の桜「はるか」の苗木を 全国に植樹する活動だ。NHK『八重の桜』に主演した女優の綾瀬はるかさんが命名したという。NTTファイナンスは今年の贈呈先として南伊豆町を選んだ。

 来賓として、南伊豆町の岡部町長、同町観光協会の木下会長、「東北に河津桜を!! 伊豆から桜プロジェクト」の安藤代表、南伊豆東小学校2年生の代表2人などが招かれた。代表含む同小の2年生26人も列席した。東日本大震災の年に生まれた子どもたちだ。


 主催者の同社坂井社長のあいさつ、岡部町長へのプレート贈呈後に、関係者で植樹した(写真:下)。当初、同公園で3カ所に植樹する予定が雨で芝生の状態が良くなく、2本が植樹された。


■南伊豆町が植樹先に選ばれるまでの舞台裏

 私は伊豆下田の出身だ。出身地である伊豆下田や伊豆全体が「もっと元気に栄えてほしい」という思いはあった。思いはあっても、何もできずにいた。数年前にフェイスブックを始めてからは、せめてもと思い、伊豆に関するフェイスブックを片っ端からフォローし、気付けば「いいね!」を押したり、シェアしたりしていた。


  (左からNTTファイナンス坂井社長、NTT西日本の片山静岡支店長、岡部町長、木下協会長、安藤代表。)


 昨年5月、そんな私のささやかな活動を気に留めてくれていた仕事関係者から「植樹先候補を探してほしい。下田や伊豆でどこかないか」との連絡があった。恥ずかしながら、その時初めて、「東北に河津桜を!! 伊豆から桜プロジェクト」を知った。地元の知人の紹介で同代表(下賀茂熱帯植物園の園長でもある)安藤さんと会ったのは、6月のことだった。

 同プロジェクトは、安藤代表が旗を振り、今までに650本の河津桜を福島に植樹している。はじめは同植物園への植樹を想定していたが、安藤代表のアイデアと並外れた行動力のおかけで、南伊豆町役場に話を通してもらった。同時進行で、植樹先を選定する動きも進んだ。最終的に安藤代表のプロジェクトが高く評価され、南伊豆町が選ばれた。桜をシンボルとした復興支援という活動コンセプトが共通していたことが決め手となった。


 安藤代表との出会いから、8カ月を経て、ようやくこの日を迎えることができた。私のコラムで改めて、彼の活動については紹介したい。

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